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2025.1.17

一分間の読み薬

前回「手許現金を増やすこと」ということを提案しました。そのために重要なことは、まず「経費を削減する」ことだと申し上げました。理由は3つです。

経費は基本的に現金払いですから、①増減が明確に実感できる、その気になれば、②すぐできる、身近なことですから、③全社対応ですから全員参加型体制で取り組めます。

「力相応」という言葉があります。自分の力量を知ってできることをしっかりやろうということです。何か事を成すのは、何かをはじめなければなりません。その基準は、3つです。

➀やりたいこと、②やれること、③やるべきこと、この3つを明確にすることです。まず①やりたいこと(成りたい姿)を明確に持つことです。本気であればこれで50%達成です。そのために②やれること(自分でできること)まずやることです。

そして重要なことは、③のやるべきことを、「いついつまでにやる」覚悟して決めて挑戦することです。成るか成らないかは、覚悟(本気度)の有無です。

よくある例です。言えば(確認すれば)、「みんな分かって理解しているができてない」ということが、(現場の)あちこちに散らばっているのです。ある企業の話です。「セロテープは指の幅」という決め事があります。でも実際は3㎝4㎝がざらです。

ある100億企業の会長室(応接間兼用)には、冷暖房の設備はありますが、ほとんど稼働はさせません。いつ行っても会長は、ダウンを着て書類に目を通しています。トップの姿勢が下まで浸透して、自己資本比率78%の超優良企業です。

「セロテープは指の幅」「冷暖房設備稼働させず」に事例を節約・倹約」と見るか「吝嗇(リンショク)ケチ」と見るか、考え方の差(微差)が、積もり積もって大差になるのです。

倹約・節約とは、「不必要なものをゼロにする」ということであり、吝嗇・ケチとは、「必要なことにも出し惜しみをする」ということです。

親に言われて金言です。「欲しいものは買うな。必要なものは借金をしてでも買え」と。